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鍼灸治療法その1で、鍼1本で治療する話をしました。
では、普通に治療したら何本くらい使うのか?
鍼灸師の先生のやり方は人それぞれなので、多い人もいれば、少ない人もいる。
患者様の状態によっても違います。
手技と言って、いろいろな刺鍼方法があります。
ただ刺すだけの先生もいれば、色々な手技を使い分ける先生もお見えになります。
最近の大きな流れとして、古典と量子があります。
量子以前のものは全て古典になります。
あと数年もしたら、彼方此方で量子の文字が踊っていることでしょう。
鍼灸自体、整体や整骨に比べるとマイナーな存在です。
しかし、量子が入ってくると大化けする可能性大です。
続く
鍼灸、特に鍼に関しての考え方や治療法について色々と語るシリーズの第一回。
鍼灸院に行くと、当然鍼を使った治療を受けることになります。
鍼といっても、長さや太さ、本数や部位など鍼灸師によって皆違います。
教科書通りにやっている鍼灸師は、ほとんどいないのではないでしょうか。
病名が同じでも、いろいろなものが複雑に絡み合って、症状が現れていることがほとんどです。
ですので、どこから手をつけるかは鍼灸師次第です。
要は皆やり方が違うということです。
どんな病気や症状でも、同じ部位に1本だけで治療する先生も見えるとか。
私の知っている1本だけ使うやり方があります。
一本鍼法と言います。
種々の疾病について、最も効果的と思われる経穴を一カ所選穴して治療する方法です。
例えば、鼻が悪ければ 『印堂穴』、目が悪ければ 『風池穴』、下腿外側の病には
『環跳穴』などです。
因みに私は、1本でもできますが、2本の方が得意かな。(笑)
瞑眩(めんけん)とは、元々は、漢方用語で、服用後の一時的に現れる予期しない反応のことを言います。
これには、悪心、頭眩や胸悶などの症状があります。
また、目が眩んだり、目を開けていられないような状態や頭のふらつきなどの症状の時にもこの言葉を使います。
瞑眩は、東洋医学の漢方や鍼灸に特有の現象です。
鍼灸に限って言えば、治療後の発熱、倦怠感、肩こりの増強などの一時的な症状の悪化を起こし、その後に、急速に回復する状態をそう呼びます。
これに対して、治療の誤りがあった場合も同じような症状を呈します。
経験が少ない場合、両者を区別するには、しばらく経過観察をした結果からでしか判断できません。
刺激量の過多など治療法が不適切な時に、当然症状の悪化が起こります。
要はベテランの鍼灸師の治療においては、見かけの悪化(瞑眩)か誤治による悪化現象かという不測の症状激化の区別がつくということです。
鍼灸の大原則である 『虚実』
虚したるものはこれを補い
実したるものはこれを瀉す
刺激量の調整が極めて重要であるということです。
鍼の打ち方には、鍼管を使った管鍼法と、鍼管を使わずに2本の指で鍼を摘んで刺入する二指推鍼法がある。
前者は、極めて一般的な刺入方法です。
なので、初心者でも容易に鍼を打つことができます。
ただし、技術の差によっては、弾入時に不快感を与える場合があります。
後者は鍼管が無い分、正確で迅速に刺鍼することができます。
また、鍼管がないため、それを支える押手が必要なく、手で皮膚を触ることがないので清潔です。
押手に関しては、日本独自の技法であるので、世界的には賛否両論があります。
因みに、太くて長い中国鍼には鍼管はありません。
あまり見慣れない鍼管ですが、欲しい方が見えましたら記念に差し上げます。(笑)
鍼管を箱いっぱい貯めてる先輩がいましたが、何に使うんだろうと思いました。
私たち鍼灸師が鍼を打つ際に使う道具に鍼管というものがあります。
昔は、鍼と鍼管は別売りになっていました。
鍼管は真鍮の管で、円筒や六角筒の形をしていて、鍼柄(鍼の端の持つ部分)が通るくらいの穴が空いています。
その穴に鍼をセットして身体に打っていきます。
現在の鍼は、滅菌済みのディスポーザブルのものがほとんどで、プラスチック製の鍼管がセットになっています。
このプラスチックの管は、鍼1本に対して、もれなく1つ付いてきます。
大量に鍼を使うと、この鍼管のプラゴミも大量に発生します。
巷では、プラゴミを少しでも減らそうとしているのに‥‥。
鍼の打ち方によっては、この鍼管が邪魔になります。
鍼管の径が大きいので、使わない方が決めたところに正確に打つことができます。
続く