新着情報 | 鍼灸とBody Care フロント・アンド・リア - Part 13の記事一覧
身体はいつも正常を保とうとします。
シーソーに例えると、左右の振れ幅が小さいうちは正常範囲内です。
徐々に振れが大きくなってくると、症状として現れます。
手足の攣りもその一つです。
普段より多く負荷を掛け過ぎたため、これ以上やめてくれ!というサインです。
時間が経てば治まってきます。
ただ、ダメージが完全に無くなった訳ではないので、再発し易いです。
カイロなどで温めると回復が早いです。
動かさな過ぎも良くないので、様子を見ながら動かすのが良いでしょう。
中国最古の医書『素問』の中に身体の更年についての記載がある。
『素問』は、皇帝が、その臣の名医岐伯(きはく)を始め幾人かの学者に日常の疑問を問う問答形式で記述されている。
それによると、女性の場合、14歳になると、腎気が十分に盛んになって、任脈が通じ、太衝の脈が盛んになるので、月経が始まって子供を産むことができるようになる。
28歳で身体がしっかりして、髪は最も長くなり、人生で一番元気な時であると記されている。
ちなみに、49歳になると、任脈が虚して、太衝の脈が衰えて、腎気がなくなり、閉経するので、肉体的に衰えて、子供を作ることができなくなるとある。
男性はというと、16歳で腎気が盛んになり、射精することができるようになり、陰陽が調和するようになるので、子供を作ることができるようになる。
32歳が男盛りであり、筋骨が強壮となり、肌肉が充実する。
そして、64歳になると五臓は皆衰え、筋骨は萎え衰え、歯や髪は抜け去り、身体の自由が効かなくなり、歩行もおぼつかなくなり、子供が作れなくなる。
素問では、『気』(特に腎気)が更年の最も重要な要素と位置付けている。
このことから、腎を中心とした治療を行えば、女性の場合50歳の手前までは、まだまだ可能性があると言うことです。
東洋医学には五臓六腑というものがある。
六臓六腑という場合もあるが、これらを調整することで、病気や症状を治すことができる。
腎・膀胱経、肝・胆経、脾・胃経が足にある。これで三臓三腑。
心・小腸経、肺・大腸経、心包・三焦経は手にある。これで三臓三腑。
合わせて六臓六腑。
では、頭や脳はどこに属するか???
昔の文献に『十二経脈、三百六十五絡脈は、その気血がみな顔面へ上がり、空竅に入る』
とある。 空竅とは、頭の内部の意味である。
十二経脈の胃経や、膀胱経、三焦経、胆経は頭部の前面、額部、頭頂・後頭、側頭部を走る。
督脈は後頭部、頭頂部、額部を走り、他の経脈は直接、または絡脈、経筋等を介して頭部と脳に通じる。
文献にも『頭部は諸陽(気)の集まり』とか『脳は五臓六腑の精気による養い』と書かれている。
頭のツボといえば、皆さん良くご存知の「百会」があります。
この百会は、頭部経穴中で最も応用範囲の広いツボです。
頭痛、眩暈、鼻づまり、耳鳴りから高血圧や脳卒中による失語症、脱肛、嘔吐や長く続く下痢まで幅広く使えるツボです。
指で押すだけでも効果がありますので、一度お試しあれ。
②痛み
鍼は痛みを治すのに一番適しています。
何故なら痛みの閾値を変えることができるからです。
痛みの閾値とは、ここを越えたら痛いと感じる境界線の事です。
鍼を打つと痛みの閾値が変わり、すぐに痛みが消えます。
もし、まだそこが痛くて変わらないのであれば、それは下手くそだからではありません。
鍼を打ったところは確実に痛みが消えています。
では何故痛いのか?
それは、鍼を打ったところの直ぐ横が痛いのです。
痛いところは一か所だけでは無いという事です。
山に例えると、鍼を打った一番高い山は打ったことで低くなります。
近くにある二番目に高い山が一番になることで、痛いと感じます。
同じようにここを低くすると、三番目の山が一番高くなり痛いと感じます。
四番目、五番目と低くするうちに、あらかたの山は小山になり痛くなくなります。
最後に、いろいろな動きをしてもらって、痛くないことを確認したらこれで終了です。
コリや痛みでお悩みの方は、多数お見えになります。
そういう悩みのファーストチョイスは、鍼だと思います。
①コリ
コリに関しては、段階的に治すのが一番早いです。
優しい鍼や刺さない鍼でも治せると思いますが、やっぱりオーソドックスな昔ながらのやり方が確実に治せます。
まず、コリの部位に鍼を刺します。
しばらくするとコリの部位が柔らかくなりますので、更に鍼を進めます。
硬いところで針先が止まりますので、柔らかくなるまで待って、更に鍼を進めます。
このようにして二段階、三段階と治療していくと、コリが小さくなり、最終的に全て無くなります。
大体のコリは一回でほぼ取れますが、もし残るようなら次回に続きをすれば良いと思います。
続く