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新着情報 | フロント・アンド・リア - Part 15の記事一覧

鍼灸の科学 実践篇 はり

2022.06.02 | Category:

『鍼灸の科学 実践篇』は、鍼灸学校の教科書です。

ここには、はりの実技が詳しく書かれています。

 

初めて鍼を手にした時、試しに適当に自分に打ってみました。

「痛い!!!!!!」

教科書に書かれたやり方を試す。

「痛い!!」

練習あるのみ。ひたすら練習に励む。

「パーフェクト💯」

 

鍼灸学校では、二人一組でお互いに鍼を打ち合う授業があります。

仲良くなったクラスメイトが上手かったので、実習中痛い思いをせずに済みました。

私もかなり練習しましたので、お互い褒め合う関係です。

「上手だね!」「全然痛くないよ!」

周りでは、あちらこちらで叫び声が。「痛〜!!!」「うわー!!」「ちよっと待った!!」

 

教科書には、鍼を上手に打つための練習法も書かれています。

その1 スポンジ練習法

昔は座布団やぬか袋だったみたいです。

現在はスポンジに鍼を刺します。

徐々に粗いものから密なものにチャレンジしていきます。

 

その2 三味線の糸通し練習法

スポンジの中に三味線の糸を通した練習枕を作って、それに鍼を刺します。

奥が硬いので、簡単に刺せないです。

スポンジだけとは違い、かなりコツがいります。

 

その3 硬物通しの練習法(かたもの)

最初は桐,次に杉、最後は樫。

材質によって、硬さに違いがあります。

これも練習を重ねれば、刺す事ができるようになります。

先人たちが多くの名言を残しています。

『技術は常識や理論を時として超越する事がある!』

 

その4 浮物通しの練習法(うきもの)

これは、水に浮かべた野菜や果物に鍼を刺す練習法です。

浮いている野菜や果物が、くるくる回転して逃げ回るので、重心を見つけないといけないですし、水中に沈み込まないように力加減も難しいです。

 

その5 生物通しの練習法(いきもの)

ペットなどの動物に、気づかれないように鍼を刺す練習法です。

奥村三策先生は、鍼治学の中に、『睡猫に刺して覚醒せざるを持って上手となす』と記しています。また、吉田弘道先生は、『障子の向こう側に留まっているハエを、こちら側から鍼で刺し、串刺しにして、抜いてハエが飛び去った。このようになれば上々である』と語られたそうです。

 

以上は私の学生時代のことであり、現在の鍼灸学校では教えていないかもしれません。

 

身体はいろいろな組織でできています。皮膚や筋肉、軟骨や椎間板、柔らかい部位から硬い部位まで、どんな部位にも鍼は打つ事ができます。また、病体の浮動して定まらないものに対しても、技術があれば、鍼を打つ事ができます。

 

昔、眼科を志望した医学生は、水に浮かべた頭髪を刃で切断する練習をしていたそうです。そして、これができるようになって、初めて生体の手術を許されたということです。

 

鍼灸においても、鍼を簡単そうに刺している鍼灸師の先生方も、練習の積み重ねがあって、今日があるということです。

姿勢とオセロ

2022.05.29 | Category:

当院にお見えになる患者様は、姿勢に関する質問をよくされます。

「何で骨盤も背骨も治療していないのに,姿勢が良くなるんですか?」

その答えは、全身に繋がっている五臓を治療したからです。

病気にしろ、姿勢にしろ、全てが、五臓のバランスと密接な関係があります。

 

オセロの白黒で説明するとこういうことです。

白が良い状態で、黒が悪い状態です。

白の陣地が多ければ多いほど健康であり、黒の陣地が多ければその逆で調子が悪かったり,病気ということです。

 

骨盤矯正の場合

治療によって、骨盤の周囲は黒の陣地から白の陣地に変わっていきます。

しかし、まだまだ、白の陣地が少なすぎて、黒に囲まれて、徐々に元の黒の陣地に変わっていきます。

最後は、治療前の全部が黒の状態になってしまいます。

何回やっても戻ってしまうのはこのためです。

骨盤の重要性は理解できますが、体の土台である骨盤は、そうたやすくは動かすことはできません。簡単に動いてしまっては、不安定な骨盤になってしまい、体を支える事ができません。

 

背骨の矯正の場合

治療により背骨の周辺は黒の陣地から白の陣地に変わります。

これも白の陣地が少ないので、黒に挟まれて次々と黒の陣地に戻されてしまいます。

元々、背骨だけの白の陣地は、身体全体の面積からして少な過ぎるので、時間の問題で黒になってしまう訳です。

背骨に関しても、病気や損傷などの理由があって曲がっているので、曲がる原因になっているところを治さないで背骨だけ調整しても、同じ事の繰り返しになってしまいます。

 

鍼灸・波動の場合

病気や姿勢を含めた症状は、全て五臓が関係しています。

五臓のバランスを取ることで、手足、胴体、頭部などの白の陣地が増えます。

数で有利な白が黒を挟んで、どんどん白の陣地が増えていきます。

全身にある白の陣地が勝利して、身体のバランスが取れることで、背筋が伸びて、呼吸がし易くなり、肩の力も抜けるので、血流が改善されて頭も軽くなります。腰から下も緊張が取れるので、全身正しい位置に治ります。

 

オセロゲームでも角をとった方が有利なように、五臓のバランスも角を取ることで早く治すことが出来ます。

ですから、角にあたる手足、頭部は絶対に外せません。

 

当院の治療は、どんな症状や病気であっても常に五臓のバランスをとりますので、自ずと姿勢は良くなります。

 

 

 

鍼灸の立ち位置 今と昔

2022.05.29 | Category:

鍼灸院には、いろいろな悩みを抱える人が訪れます。

 

以前、治療中に鍼灸治療の印象を尋ねると、鍼灸治療が初めての20代の女性からこう言われました。

「鍼灸って、おじいさんやおばあさんがやるものだと思ってました。」と。

 

昔は、どこの家庭でも、自宅でお年寄りが灸をしていました。

子供の頃、親戚の家で、おじいちゃんが熱いのを我慢しながら据えているのを見たものです。

子供に対して『お灸を据える』とよく言いますが、これは治療ではなく、イタズラ坊主に対しての躾です。

 

鍼と灸の関係は、民間療法である一般的な家庭の灸、経済的に余裕のある方の鍼といったところでしょうか。

 

現代では、世界中に鍼灸院はあります。

灸に対して鍼は、どこの国でも敷居が高いようです。

鍼灸院は、お金に余裕があったり、ステータスで通う所のようです。

鍼灸は、日本より海外の方が知名度が高いようです。

361の経穴も、全て英語表記があるくらいですから。

東洋医学の世界 その2 正気と邪気

2022.05.24 | Category:

前回、病気の原因である病因の話をしました。

今回は、病因の発生によって闘いが起こる、正気と邪気の話です。

 

東洋医学では、身体が持つ病気に抵抗する力を正気と呼びます。

そして、身体の生命活動を妨げる要因を邪気と呼びます。

 

前者は、生命活動を支える『気・血・水』や五臓のバランスが正常に働く事で強くなります。

逆に、働きが低下すると正気は弱くなります。

 

後者はと言うと、いろいろなものが邪気に当たります。

①体に悪い飲食物

②細菌・ウイルス・汚染物質

③体にとって負担となる温度や湿度

④体に弊害をもたらす心理的要因

⑤身体機能の低下、失調、亢進

など

 

病気にかからせようとする力の邪気が勝ると病気になり、

病気への抵抗力である正気が勝れば病気にならない。

正気と邪気の力が拮抗している場合は、発熱などの闘病反応が現れます。

 

たとえ体が病因の影響を受けても、正気が邪気よりも強ければ絶対に病気にはなりません!!

 

正義の味方は月光仮面!

正気の味方は鍼灸治療!

 

東洋医学の世界 その1 病因

2022.05.23 | Category:

病因とは病気の原因のことである。

西洋医学は、それが1つであるのに対し、東洋医学は2つある。

西洋医学の場合、感染症を例に挙げると病因は一つで、細菌が体内に侵入したことである。

治療としては、抗生物質が投与される。

 

東洋医学の場合、直接的な病因と間接的な病因が複合的に関与して、病気を引き起こすという考えになる。

生体機能にダメージを与える外的病因と、その影響を受ける内的病因の2つである。

前者を誘因と言い、後者を素因と言う。

同じ環境下で同様の誘因に晒されても、素因の違いによって病気になる人とならない人が生じる。

 

花粉症を例に挙げると、花粉が誘因である。

生活習慣や生活環境、ストレスや体質などの影響で体内の血液やリンパの流れが悪くなり、花粉の刺激に対する防衛力が低下する。これが素因である。

花粉に対する防衛力の低下という素因を持つ人が、花粉という誘因の刺激を受けると、花粉症を発症する。

しかし、素因がなければ、花粉の刺激を受けても花粉症は発症しない。

 

東洋医学の世界では、病気にならない方法は、素因をなくすことある。

その素因をなくす方法として鍼灸治療はお勧めである。

 

 

 

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