新着情報 | 鍼灸とBody Care フロント・アンド・リア - Part 2の記事一覧
東洋医学には五臓六腑というものがあります。
五臓とは、肝、心、脾、肺、腎の5つのことを言います。
この五臓には治りやすさと言うものがあります。
一番治りやすいのが肺。
二番目に治りやすいのが肝。
脾と腎は一番治りにくい。
心が抜けているって?
心は特別扱い。
心虚は死を意味します。
だから悪くなっては生きていけない!!
でも、心臓悪い人いますけど??
その為に心包があります。
心包は心の代わりに働くところです。
血脈を通じて全身に血を送ります。
話を五臓の治りやすさに戻します。
例えば、一番治りやすい肺が悪いと言うことは、脾や腎はもっと悪いと言うことです。
では肝の場合はどうなるか??
肝が悪ければ、脾も腎も悪い事になります。
肝を治す為には、肝だけの治療ではダメだと言う事です。
続く
コロナワクチン接種前と接種後では、私たちの身体に変化が生じます。
ですから、接種前の身体では無くなってしまったことは間違いありません。
それに敏感に気づく人もいれば、よく分からず気づかない人もいます。
厳密に言うと、接種に関係なく人間の身体は常に変化しています。
姿形は同じに見えても、毎日新しい自分になっていると言うことです。
洋服のサイズに例えるなら、成長すれば服のサイズアップが必要であるということです。
それが自然に出来る人は、後遺症のない人であり、出来ない人は、後遺症に悩んでいる人ということになります。
東洋医学的に言うと、ワクチン接種によって新しい身体になり、五臓の再バランスの調整が必要であるということです。
皮膚科のドクターの話では、接種前から診察している患者様の皮膚に、かなりの変化が見られるようです。
内臓体壁反射と言って、内臓の変化は体表の皮膚などに現れます。
全て体に起こることは,五臓のどこかに属します。
ワクチンによる身体の変化(新しい部署)を、五臓のどこが引き受けるか??
どこから新しい部署にエネルギーを回すか?
それによってどの臓器に負担がかかるか?
いろいろあって、身体は大忙しです。
ウイルスは、悪者のように見られがちですが、ウイルスに感染することで、人間は進化してきたと言っても過言ではありません。
実際に女性の胎盤もウイルス感染によって獲得されたものです。
前例のないコロナワクチン接種によって、2年後、3年後の私たちの身体は、どのような進化をするのでしょうか?
また、この先どんな感染症がやって来るのでしょうか?
日々の変化に適応出来る身体づくり。
鍼灸治療は、そのための選択肢の一つだと思います。
鍼を刺す部位は、直接患者様の訴えのあるところに刺す。
これが、患者様が一番納得する方法でする。
訴えのある周辺を治療する。
これも同じように納得する方法です。
それでは、なんでそこなの???と思うところを治療したら、患者様はどういうリアクションになるのでしょうか?
症状がなくなって楽になれば、なるほど! 凄いですね!
仮に変わらなかったら、この先生大丈夫???
腕に自信がない時は、直接訴えのあるところ,又はその周辺が無難です。
鍼がコントロールできる先生や名人は、経穴や経絡を使って離れたところから治していきます。
この方が大元から治すので早く治ります。
あと、名人達は、鍼を刺す部位は違っていても、背骨を中心に治療していきます。
この際、左右対象に刺すようなことはしません。
左右の数を違えて、右側又は左側に何本も刺していきます。
症状があるということは,どこかが悪いということです。
悪いということは、バランスが崩れているということです。
シーソーに例えると一方に傾いた状態です。
右側や左側に刺す鍼の数を、左右極端に違えることによって、傾きは更に大きくなります。
こうやって、わざと傾きを大きくして、その反動で正常なバランスに持っていこうとします。
苦しんでいる患者様から、症状を正確且つ迅速に取り除く技。
名人の治す技術は、正に人間を使った『芸術』です。
因みに、大学病院の某ドクターも、処置が完璧だと、『beautiful!』と言っていました。
病気や症状によって、鍼はどこに刺すか? 何本刺すか?どの鍼を使うか? など選択肢は無数にある。
結論から言ってしまうと、治れば全て正解である。
苦しんで見える患者様には申し訳ないのですが、誤解を恐れずに言ってしまうと、良い治療は『美しい』???
言葉を変えると、芸術的である。
治療の順序を患者様の身体が教えてくれる。現れた反応を順番に追って行くと正確に治すことができる。それも迅速に!
ゴチャゴチャしていて難しそうに見えていても、一つの反応を変えるだけで、次々と変化が起こり出口が見えて来る。
鍼の数にしても、ボス(一番悪いところ)が分かっていれば、そこに時間を掛ければ症状は直ぐに改善する。
難しそうなら、どんどん刺していくとボスが顔を出す。
よく、最初から鍼の本数を決めている院があるが、患者様は皆、状態や症状の出方などが異なるので、同じ数でのやりくりは無理があると思う。
続く
鉄道をこよなく愛す女子鉄や、刀剣に詳しい刀剣女子など女性の興味の対象も幅広くなってきました。
鍼灸においても、鍼が好きなハリジェンヌや,お灸好みのお灸女子と言われる人が増えています。
流石に、自宅で自分に鍼を打つ方は少ないと思いますが、お灸は、台座付きのお手軽に据えられるタイプも多くありますので、人気があるようです。
それでは皆さんは、お灸の据える回数について不思議に思ったことはありませんか?
本には1〜3壮とか3〜5壮とか据える回数が記してありますが、これは、実際には1又は3、3又は5が正解です。
5〜10壮も実際は、5、7、9になります。
見てお分かりの通り、全て奇数です。
何故か???
奇数は陽で、偶数が陰だからです。
東洋医学に詳しくないと全然意味がわかりませんね。
東洋医学では、人の一生を五蔵の気の消耗と考えます。
生を受けてすぐの蔵の気の割合を100%とすれば、死の瞬間はそれが0%になってしまいます。
それで、不摂生やストレスによる五蔵の気(陰の気)の消耗を回復させるために、灸(陽の気)が必要になってくるわけです。
五蔵は陰の気です。
お灸=火=熱=陽の気(艾に火をつけ熱を出す)
奇数=陽の気
回数という側面からも、陽の気を補おうという積極的な意思が盛り込まれいます。
真に東洋医学は奥が深いです。
お灸の回数一つ取ってみても、歴史の古い東洋医学において、当時は当たり前であったことが、長い時間の経過によって、その意味が殆ど分からなくなってしまったというのが現状です。
ご自宅でお灸を据える際には、ただ据えるのではなく、今していることの意味を理解し、考えながら据えてみてはどうでしょうか。
据える数を奇数にするだけで、効果の違いが実感出来るかもしれませんね。
吉岡鍼灸院の鍼灸の話を一部引用させていただきました。
ありがとうございました。