新着情報 | フロント・アンド・リア - Part 23の記事一覧
身体には、調子が良い時と悪い時がある。
表題の二つの方向性とは、良い方向と悪い方向の事である。
それでは、良い方向と悪い方向はどのように決まるのか?
別の言い方をすると、良い方向は回復、悪い方向は悪化という事である。
回復と悪化の方向を決めるカギは『意識』である。
意識とは、念とか思いという言葉と同意語である。
良くなりたいと思う気持ちが回復を生み、悪くなりたいと思う気持ちが悪化を生む。
ちょっと待てよ?? 悪くなるのを望む人っているの??
この二つを川の流れに例えると分かりやすい。
方向は二つしかない。
川上に向かって泳ぐのが回復。
流れに逆らわずに何もしなければ、川下に流される。
これが悪化である。
何もしないのは現状維持ではなく、確実に悪化していく。
仮に、悪くなりたい(良くなりたくない)と思えば、悪化のスピードはさらに増す。
事情があって川下に流される事を良しとする方が稀にお見えになります
良くなりたいと思ってもそうならない人は、回復するためのエネルギーが不足している。
不足していては、どんどん川下に流されていく。
その回復の手助けとして、治療というものが存在する。
西洋医学は黙っていても通用する医学である。
しかし、東洋医学に関しては、信じるとか信じないという問題が立ちはだかる。
信じて治療を受ければ、受け入れ体制ができている状態、半信半疑で治療を受ければ身体が迷っている状態なので、この二つに治療効果の違いが出る場合もある。
フタをしていては、入るものも入らない。
エネルギーが入らなければ、不足が解消されず、川下に流された状態のままである。
『信じる者は救われる』と言います。
鍼灸にあまり馴染みがない方も、一度信じて治療を受けてみてはどうでしょう。
国産車に対して外車と呼ばれる事もあった輸入車。
その頃の外車と言えば、左ハンドルが殆どでした。
今は、左ハンドルは特別な車以外正規のラインナップにはありません。
国ごとに車に特徴があり、マニアック(エンスー)な連中はイタリア、フランス、イギリスのクルマをこよなく愛した。
外車は良く壊れると言われたものだが、マイナートラブルをいちいち気にする日本人が神経質過ぎるきらいがある。
エンスーの彼らにとって壊れ自慢は有名な話です。
確かフォルクスワーゲンだったと思うが、カタログの表紙のエアロバンパーがやや傾いて取り付けてあり、その写真を堂々と表紙に使うとは、日本では考えられない事である。
要は性能に関係なければあまり気にならないのであろう。
元々は、自分達が暮らす環境や景色に合ったカラーや造りになっているので、車には、その国その国の文化が反映されている。
だから、外車に乗る時は、性能は勿論の事その国の文化に包まれているという雰囲気も重要な要素となる。
しかし、日本で乗るなら、日本の気象やストップアンドゴーの多い道路事情にあった国産車が一番であるのは言うまでもない。
(当時日本に入ってくる外車は日本のためにフル装備で、そのためエアコンは後付けであったので、天井などとんんでもないところにエアコンのスイッチが取り付けてある車種があった)
それぞれの国にはその国の特徴がある。
医学もまた然りである。
中国の鍼は、針金のように太く、そして長さもある。
同じ東洋人でも大陸の文化であり、青龍刀や鎧など見ても日本とはかなり異なる。
中国人には中国鍼が合っている。
日本の鍼はと言うと、刺す時痛くないように、日本人が考えた鍼管と呼ばれる筒に鍼をセットして、繊細でデリケートな日本人に合った細い鍼で優しく刺激する。(日本の鍼も太さ長さによって種類はあるが、中国鍼に比べたら太さも長さも可愛いものである)
西洋医学の注射液や薬の量も、海外の製薬会社の治験のデータは西洋人であるので、大人という括りだと、繊細な日本人には同じ量では効き過ぎる可能性があるのでは???
現にインフルエンザワクチンも日本人だけ打ち方が違うし、今回のモデルナも日本人は向こうの方と比べて平均体重が20キロ位違うので、この差が関係あるのか副反応がかなり酷い事になっています。
そのためなのかは不明ですが、モデルナの3回目は、半分の量にするみたいですけど・・・。
最近の車は、エンブレムだけは昔のままですが、いろいろな国の部品が使わている多国籍車です。
ですので、昔のように味のある個性的なものではなくなってしまいました。
それを求めるなら旧車に乗るしかないです。
日本には、日本人に合った治療が沢山あります。
鍼灸もその一つです。
あまり馴染みがない方の方が多いと思います。
世界が認めた日本食と同じで、鍼灸は世界でも十分通用する治療です。
現に、鍼灸は世界中でその実力が認められていますし、いろいろな国に鍼灸院はあります。
そういう事で、鍼灸の魅力を知らないのは案外日本で暮らす日本人の方かもしれません。
日本で乗るなら国産車、日本で受けるなら鍼灸治療。
考えに考えたり、いろいろ工夫を凝らしたり、そうやって優れたものはできている。
優れたものは、それ自体完成形である。
完成形である以上、少しでも変えたら、調子が悪くなったり壊してしまう可能性もある。
人間の身体もある意味完成形である。
完成形であるが故に、治し方も東洋医学においては、大昔から変わっていない。
時代ごとの自然環境や生活環境の変化も、それに応じて身体が順応していくので、正常から逸脱した反応の出方は変わらない。よって治療のやり方も変わらない。
現代医学において、新しい病名がついたとしても、治療を必要とするところを身体が教えてくれるので、昔のやり方通り、次はここだと言うサインが、体に現れる順番通りやっていけば治るようにできている。
西洋医学には西洋医学の完成形、東洋医学には東洋医学の完成形がある。
『西洋医学と東洋医学のいいとこ取り』と言う言葉があるが、それは果たして良い結果を生むだろうか?
完成形と完成形を合わせれば、さらに優れたものができるだろうか?
答えは、NO !である。
二つの医学は、スポーツで言えば、サッカーと野球くらい違う。
サッカーも野球も素晴らしいスポーツである。
いいとこ取りの新ルールで、二つのスポーツを合わせても???である。
東洋医学の漢方の考えや鍼灸の考えも同じである。
薬である漢方薬は、絶妙な配合でできた完成形である。
なので、内容を変えたら体に良い薬ではなく、体に悪影響を及ぼす毒になってしまう。
過去に事故が起きている。
同じ成分の入った他の漢方薬と一緒に服用すると、ある成分が多くなり過ぎて毒消しが出来ず
毒にやられて大変なことになってしまった事があった。
鍼灸のツボも、完成形を保つためのバランスを重要視している。
だから、取穴を誤ったり刺激量を間違えると、逆効果になってしまう事がある。
ツボの状態も、人それぞれ、その時々で違いがある。
何と何を組み合わせるか、どの順番に治療していくか、どれだけ時間を掛けるか、などによっても効果にかなりの違いが出る。
そして、完成形に近づけるための治療が思い通りできた時は、全てが上手く働くので、即座に結果が出る。
誰にでも、心の悩みや身体の悩みは一つや二つはあるものである。
そんな悩める人達のため、心や身体の完成形に近づけるべく、最良の方法で治療にあたりたいものである。
手には不思議な力があります。(マイナスの電気)
『手当』という言葉があります。
痛いところをさすったり、触ったりしていると楽になったような気がしたものです。
さらに言うと、痛いと声に出したり、患部を見る事で更に早く良くなります。
脳はサボりたがり屋なので、触ったり見る事で、痛い部位を把握します。
大袈裟に声に出すと、更に緊急度が増して血液がたくさん集まり早く治ります。
(修復には材料となる血液が必要)
指圧はと言うと、指先で神経や筋肉、臓器などの患部を押さえていくと、手のマイナスイオンに反応して、体内のプラスイオンが活動を始めます。
それによって血液が浄化されて病が回復していきます。
ただし、この指掌のマイナスイオンは、若者や健康人に多く、高齢者や病弱者ほど少ないのも事実です。
より効果的な指圧のやり方として、重要なことが一つあります。
それは、直接皮膚に触れることです。
指圧を服の上から行うと、服の静電気が指掌のマイナスイオンと結びついて、体内のプラスイオンに作用せず、圧迫だけの刺激になってしまいます。
首や頭は初めから露出していて問題ないですが、胴体部は、服を着た上からの指圧と直接皮膚に行う指圧では、効果に雲泥の差を生じます。
どうせやるなら効果の高いものを選んでいただきたいものです。
当院のブログでも、指圧やマッサージの簡単なやり方を紹介しています。
今回は指圧(圧反射)についてもう少し詳しく説明していきます。
インターネットや書籍などで、かなり詳しい知識をお持ちで、実践しておられる方も多いと思います。
ブログでもやり方についての質問も多いので先ずは基本から。
自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあります。
一方が強くなると他方が弱くなるように二つの手綱で強弱を図ります。
圧反射は意志に関係なく自律神経に作用します。
先ずは押すこと。
これは抑制的(リラックス)に働くので副交感神的となります。
次に軽くさすること。
こちらは促進的(緊張)に働くので交感神経的になります。
指圧の効果として
①血液循環を良くする
②凝りをほぐす
③神経の圧迫を調整する
④痛みを鎮める
⑤体内のカルシウムをイオン化する
などがあります。
疲れた時に指圧をすると、気分が良くなったり、身体がリラックスするのも圧反射の効果です。
また、腹痛の際、腹部を押さえたり、頭痛の時にこめかみを押さえたりするのも、圧反射を利用したものです。
続く