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不妊の鍼灸治療 その1
鍼灸治療の基本は、不妊治療に関わらず、五臓のバランスです。
特に大事なのが、腎と脾です。
東洋医学の腎は、働きからして、副腎。脾は膵臓にあたります。
冷えによる不妊は腎、熱による不妊は脾が関係してきます。
不妊にとっては、この二つの臓器の治療が必須となります。
当院は残りの3つも含め、常に五臓のバランスを取りながら治療していきます。
腎(生殖器)や脾だけの治療は、他の臓器の影響により、良い結果を生みません。
当院で、早い段階で妊娠される方が多いのも、バランスを重要視したことが大きいと思われます。
その2は、当院の具体的な治療内容になります。
足腰やお腹、腰などいろいろな部位に冷えは起こります。
冷えは、一般的には皮膚の表面の冷たい状態をいいます。
東洋医学では、全体的に熱が少なかったり、熱が偏って表層に少ない状態のときを冷えと言います。
これとは別に、専門的には、深部の冷えや内臓の冷えなどがあり、それぞれ起こる原因や治療方法が異なります。
わき腹の冷える部位は,胆経の流注にあたり、陽経の下行経路にあります。
腋窩から脇に沿って痛みのある部位が全て関係してきます。(全てが胆経ではない)
押して痛みが軽減されれば気虚、痛みが増せば実邪になります。
東洋医学では、この気虚や実邪の状態の虚実を調整して治していきます。
難しい話は横に置いておいて、腋窩から下の痛いところに、お灸やカイロを貼って温めると良いです。
また、ご自分で痛いところを指圧するのもよいです。
ちなみに、揉むのが按摩、摩るのがマッサージ、押すのが指圧です。
一度お試しください。
鍼・波動施術後に起こる身体の反応
1施術後に重だるさ、痛みを感じることがあります。
2来院時よりかえって悪くなった印象を受けることがあります。
3訴えのある部位以外に痛みや違和感がある場合があります。
施術により身体の修復作業が行われることで現れる症状です。
全く心配はいりませんが、気になるようでしたら遠慮なくご連絡ください。
なぜこのような事が起こるのか?
鍼・波動の治る仕組みを詳しくご説明いたします。
鍼:鍼施術により血管を拡張させ、血液の流れる量を増やします。
この際、血管を無理やり拡げることで痛みを伴います。(修復痛)
血液が修復の材料になるので、血液の量が多いほど早く治す事が出来ます。
修復による痛みなので、心配はいりません。
波動:痛めている部位(正常でない部位)は波動器の振動が大きくなります。
この振動の波形(山・谷)の逆の波形(谷・山)で打ち消して修復していきます。
施術後も、この修復の状態は続いていくので、場合によっては違和感や修復痛が暫く残ることがあります。
ある程度時間が経つと修復の作業スピードが落ちてきて気にならなくなります。
施術後の変化のスピード
施術後すぐに痛みや違和感が消えるタイプと、2,3日してから楽になるタイプがあります。
鍼・波動の施術は、いろいろな症状に即効性がありますが、身体の状態によっては、数日にわたって痛みや違和感が続く場合があります。
以前に、がん患者様に発行しましたサンダーバードチケットというものがあります。
このチケットが、コロナ後遺症の方にもご利用いただけることとなりました。
施術料の10%割引となります。
お悩みの症状のある方は、是非この機会にご利用下さい。
中国の三国志演義は、曹丕の魏・孫権の呉・劉備の蜀の戦乱時代を描いたお話です。
実は、私たちの身体の中でも、これと同じような覇権争いが行われています。
???と思われる方も多いと思います。
身体の中には5つの国が存在します。
すなわち、肝・心・脾・肺・腎の5つです。(現代医学の臓器そのものではなく、役割分担した働きを担った東洋医学的グループ名です)
これらの国は、時に助け合い(母子関係)、時に攻防戦(相剋関係)を繰り返して身体のバランスを保っています。
5つの中のどこの国で、ウイルスと免疫システムが闘ったかによって、コロナ後遺症の症状の種類が変わってきます。
免疫システム側が勝利したとしても、戦場となった町は破壊され元の生活はできない状態です。
火事を例に説明すると、消防隊員が火を完全に消して、消火活動が終了して、めでたしめでたし。
隊員の仕事はここまでで、消失後の片付けも家の建て直しも手伝ってくれません。
ウイルスがいなくなって陰性になったとしても、そこは破壊されたままの状態です。
壊された部分の修復は、自分一人の力では、かなりの時間を要します。
ここで、治療の必要性が出てくるわけです。
では、どこを治療するか?
東洋医学の考え方では、精神も肉体も、先ほどお話しした5つの国のどれかに属します。
耳は腎、鼻は肺、舌は心、目は肝、唇は脾など。恐れは腎、憂いは肺、喜びは心、怒りは肝、思いは脾などです。
コロナの後遺症を先ほどの考え方に当てはめると、倦怠感や脱毛は腎、咳や息苦しさなどの呼吸苦・嗅覚障害・下痢・集中力散漫は肺、味覚障害や血栓・頭痛は心、関節痛・しびれ・睡眠障害は肝、食欲不振は脾に属します。
現在、後遺症に対してこれといった治療方法がないのが現状です。
肺以外の臓器にも長期的に影響が残ることが各国で報告されています。
何もしないで後遺症で苦しんでいる方にとっては、東洋医学的な考えを基にした治療も選択肢の一つになりうると思います。
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