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それ以外の医学 波動についての私見 2

2021.07.30

良いもの、役に立つものが、日の目を見るまでには時間がかかります。
ある科の教授が言っていました。その方はハーブの研究をされていました。
教授曰く「世の中には西洋の薬よりもっといいもの、効くものがたくさんあります。
でも決して世に出ることはないでしょう。」

前置きはこれくらいにして、1の続きの漢方薬の話に戻ります。
東洋医学診療センターでは、毎月だったと思いますが、広瀬先生による漢方薬の勉強会が開かれていました。病院の職員なら誰でも参加できました。しかし、いつも東洋医学診療センターのメンバーだけの勉強会でした。たまにドクターも顔を出す事がありましたが、他のドクターからは変人扱いされていたようです。その頃は、まだまだ漢方は認知度が低く、そんなもの効果があるのかと鼻で笑われていました。
それでも徐々に漢方薬が各科でも使われ始めました。
そんな中、肝臓疾患の患者に漢方薬を処方したところ、患者が次々と亡くなるという事故が起きました。このことで、漢方薬は危険だ!漢方は怖い!という噂が広まってしまいました。
薬ならどれも同じだと考える西洋医のしたことで、漢方医だったらこのようなミスは絶対あり得ません。
死亡事故の原因となった漢方薬は柴胡剤です。柴胡とはセリ科のシシマサイコの根です。
配合漢方薬としては、柴朴湯、柴苓湯、小柴胡湯、大柴胡湯などがあります。

元々漢方薬は1剤に複数の成分が含まれ複数の症状に効果があります。
西洋医学のように訴えの数だけ何剤も処方することはしません。
この事故は、漢方の薬が東洋医学の考え方を基に作られているということをしっかり理解していないことによって起きたものです。
漢方薬は毒の成分とそれを中和する成分が丁度良いバランスで調合されています。
2剤を組み合わせる際、同じ成分の量が多いまたは少なくなることで、毒が中和出来なくなります。言い換えれば、毒を服用したのと同じことになります。

この事故によって、西洋の薬と漢方薬は全く違う考えに立って生まれたもので、処方に対しても各々の考えに立って行う必要があるということが教訓となりました。
そして現在では、西洋薬、漢方薬、両方の長所を生かした医療が行われています。

いろいろあって表舞台に立った漢方薬。
次はお待ちかねの波動の話です。

続く

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