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チェスと将棋

2021.10.28

チェスも将棋も2人で行うボードゲームの一種です。
この2つの起源は、古代インドのチャトランガというゲームにあるという説が最有力です。

このゲームの違いはなんでしょうか?
チェスの駒は白黒に分かれています。それに対して将棋の駒は同じ作りです。

チェスは色が違うので、奪った駒はその時点で役目は終わります。
(良い部分と悪い部分はハッキリ区別されています)

将棋の駒はと言うと、敵味方は盤上に並べられて初めて決まります。
箱の中では敵味方はありません。(身体の中の五蔵は全て仲間です)
さらに奪った駒は再び使えますし、ひっくり返すと格も上がります。
(助けたり、協力し合い、時に今までとは違う働きに変化させてもバランスを保とうとする)

何が言いたいか!

考え方が何かに似ていませんか?
そうです。
チェスは西洋医学、将棋は東洋医学。

チェスの黒い駒は病巣、白い駒は正常細胞。
悪い物を切除したり殺したりして、めでたしめめでたしめ。

将棋の駒に敵も味方もありません。
悪いところも元々は自分と同じ駒だったはず。
奪った駒を自分の味方につけたり、今までにない役職、権限を与えたりと、使えるものは全て利用します。

例えば、腎臓の病があったとしましょう。

チェスは、悪いところを切除したり、移植したり、人工透析したりします。
黒い駒だけを対象に治療します。

将棋は、敵も味方も同じ駒なので、全部を使って治療します。
先ずは味方の状態から。
腎の親は肺、子は肝なので、肺が強いとエネルギーがたくさんもらえます。
肝もエネルギーがたくさんあると、腎にエネルギーが溜まります。
(腎・肺・肝は親子です)
これを相生と言います。

次に敵の状態。
攻めてくる脾のエネルギーが弱いと腎のダメージが少なくて済みます。
また、こちらが攻める心のエネルギーが弱いと腎のエネルギーの消費も少なくて済みます。
これを相克と言います。
(腎から見て反りの合わないグループです)
このように、身体全体を使って治すのが東洋医学です。

西洋医学は、正常値や基準値を重視して、心身が一定の状態を保つことが健康であると考え、そこから外れたら病気であり、悪いものは除去すると言う医学です。
東洋医学は、体調は常に変化するものと考え、体内のバランスがどう崩れているかに着目し、患者自らの力でそのバランスを取り戻せるように治療していく医学です。

チェスも将棋も一長一短あります。
両方のいいとこ取りが理想の医学です。

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