- 新着情報一覧 - 優れたものは完成形である!
考えに考えたり、いろいろ工夫を凝らしたり、そうやって優れたものはできている。
優れたものは、それ自体完成形である。
完成形である以上、少しでも変えたら、調子が悪くなったり壊してしまう可能性もある。
人間の身体もある意味完成形である。
完成形であるが故に、治し方も東洋医学においては、大昔から変わっていない。
時代ごとの自然環境や生活環境の変化も、それに応じて身体が順応していくので、正常から逸脱した反応の出方は変わらない。よって治療のやり方も変わらない。
現代医学において、新しい病名がついたとしても、治療を必要とするところを身体が教えてくれるので、昔のやり方通り、次はここだと言うサインが、体に現れる順番通りやっていけば治るようにできている。
西洋医学には西洋医学の完成形、東洋医学には東洋医学の完成形がある。
『西洋医学と東洋医学のいいとこ取り』と言う言葉があるが、それは果たして良い結果を生むだろうか?
完成形と完成形を合わせれば、さらに優れたものができるだろうか?
答えは、NO !である。
二つの医学は、スポーツで言えば、サッカーと野球くらい違う。
サッカーも野球も素晴らしいスポーツである。
いいとこ取りの新ルールで、二つのスポーツを合わせても???である。
東洋医学の漢方の考えや鍼灸の考えも同じである。
薬である漢方薬は、絶妙な配合でできた完成形である。
なので、内容を変えたら体に良い薬ではなく、体に悪影響を及ぼす毒になってしまう。
過去に事故が起きている。
同じ成分の入った他の漢方薬と一緒に服用すると、ある成分が多くなり過ぎて毒消しが出来ず
毒にやられて大変なことになってしまった事があった。
鍼灸のツボも、完成形を保つためのバランスを重要視している。
だから、取穴を誤ったり刺激量を間違えると、逆効果になってしまう事がある。
ツボの状態も、人それぞれ、その時々で違いがある。
何と何を組み合わせるか、どの順番に治療していくか、どれだけ時間を掛けるか、などによっても効果にかなりの違いが出る。
そして、完成形に近づけるための治療が思い通りできた時は、全てが上手く働くので、即座に結果が出る。
誰にでも、心の悩みや身体の悩みは一つや二つはあるものである。
そんな悩める人達のため、心や身体の完成形に近づけるべく、最良の方法で治療にあたりたいものである。