- 新着情報一覧 - 最古の医書の更年と現在の妊活年齢について
中国最古の医書『素問』の中に身体の更年についての記載がある。
『素問』は、皇帝が、その臣の名医岐伯(きはく)を始め幾人かの学者に日常の疑問を問う問答形式で記述されている。
それによると、女性の場合、14歳になると、腎気が十分に盛んになって、任脈が通じ、太衝の脈が盛んになるので、月経が始まって子供を産むことができるようになる。
28歳で身体がしっかりして、髪は最も長くなり、人生で一番元気な時であると記されている。
ちなみに、49歳になると、任脈が虚して、太衝の脈が衰えて、腎気がなくなり、閉経するので、肉体的に衰えて、子供を作ることができなくなるとある。
男性はというと、16歳で腎気が盛んになり、射精することができるようになり、陰陽が調和するようになるので、子供を作ることができるようになる。
32歳が男盛りであり、筋骨が強壮となり、肌肉が充実する。
そして、64歳になると五臓は皆衰え、筋骨は萎え衰え、歯や髪は抜け去り、身体の自由が効かなくなり、歩行もおぼつかなくなり、子供が作れなくなる。
素問では、『気』(特に腎気)が更年の最も重要な要素と位置付けている。
このことから、腎を中心とした治療を行えば、女性の場合50歳の手前までは、まだまだ可能性があると言うことです。