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精神医学と身体医学

2022.03.20

最近は、コロナウイルスの蔓延を初め、ロシアvsウクライナの戦争や東北地方の地震などの不安要素が身体に与える影響は大きい。

心を病んだ場合は、精神科や心療内科を受診するのであるが、心因性の不調が身体に起こった時は、何らかの症状が出現した部位によって受診する科は異なる。

即ち、精神医学と身体医学のどちらかを選ぶことになる。

 

これを東洋医学的にみた場合、精神と肉体は同一であるという考えがあるので、身体から心に働きかける方法をとることが可能である。

実際には、個々で反応が出現する部位は異なりますが、心因に由来した病の反応の出やすい領域は、ある一定の傾向があります。

 

◎不安状態の時に反応が出現しやすい部位

①前胸部(任脈)

②頭部(督脈)

③上背部(督脈)

④後頭部(胆経)

⑤上背部(膀胱経一行線)

⑥上背部(膀胱経ニ行線)

⑦上肢の肘関節の三陰経(肺経・心経・心包経)

⑧上肢の肘関節の三陽経(大腸経・小腸経・三焦経)

⑨下肢の足関節

 

これらの領域の中で

百会、膻中、至陽、風池、厥陰兪、膏肓、曲池、少海、郄門、中封の辺りの経穴が特に重要である。

 

◎抑うつ状態の時に反応が出現しやすい部位

①胸鎖乳突筋とその付着部近辺の経穴

②胸椎6番〜胸椎8番の高さで、胸部から背部にかけの胴まわりの範囲

(特に前胸部季肋部の上期門辺りに反応が出やすい)

 

東洋医学の鍼灸治療は、精神的な苦痛を軽減させると同時に、身体的苦痛も軽減させることができる。

即ち、動悸、息切れ、吐き気、食欲不振、頭痛、筋肉痛、肩凝り、腹痛、便秘、下痢などの身体の不調を細かく対処して身体的苦痛を軽減させる過程において、逆に精神的な苦痛の軽減に役立つことがしばしばある。

些細な愁訴の改善を目指すことが、広い意味での精神療法の役割を果たしている可能性はある。

 

 

 

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