- 新着情報一覧 - 鍼治療の姿勢について
鍼治療は、交感神経の過緊張で硬くなっていた筋肉を緩め、血管を拡張させることができます。 身体が温かくなるのはこのためです。
つまり、過剰になっている交感神経機能を抑制して、衰えている副交感神経機能を高め、全身を調整してリラックスさせることができるということです。
鍼の種類や手技によって、治療効果に違いが出ることは常識です。
しかし、座るか横になるかで、鍼の効果に違いが出ることは、知らない人も多いと思います。
交感神経の働きは、座ると高まり、横になると緩みます。
ですから刺鍼時に、僅かに刺激を強め、それによって生体の交感神経の反応を少しだけ高めることで、座らずとも横になった状態でも同じ効果を得ることができます。
私の場合、頭の重さが自然に掛かる座位の肩の鍼や、いろいろな動きをしてもらって悪いとこを見つけやすいので、立位の腰の鍼といった治療をします。
目的は、患者さまが楽になることなので、鍼灸師によっていろいろなやり方があります。