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お灸の数のお話

2022.05.05

鉄道をこよなく愛す女子鉄や、刀剣に詳しい刀剣女子など女性の興味の対象も幅広くなってきました。

鍼灸においても、鍼が好きなハリジェンヌや,お灸好みのお灸女子と言われる人が増えています。

流石に、自宅で自分に鍼を打つ方は少ないと思いますが、お灸は、台座付きのお手軽に据えられるタイプも多くありますので、人気があるようです。

 

それでは皆さんは、お灸の据える回数について不思議に思ったことはありませんか?

本には1〜3壮とか3〜5壮とか据える回数が記してありますが、これは、実際には1又は3、3又は5が正解です。

5〜10壮も実際は、5、7、9になります。

 

見てお分かりの通り、全て奇数です。

何故か???

奇数は陽で、偶数が陰だからです。

東洋医学に詳しくないと全然意味がわかりませんね。

 

東洋医学では、人の一生を五蔵の気の消耗と考えます。

生を受けてすぐの蔵の気の割合を100%とすれば、死の瞬間はそれが0%になってしまいます。

それで、不摂生やストレスによる五蔵の気(陰の気)の消耗を回復させるために、灸(陽の気)が必要になってくるわけです。

五蔵は陰の気です。

お灸=火=熱=陽の気(艾に火をつけ熱を出す)

奇数=陽の気

回数という側面からも、陽の気を補おうという積極的な意思が盛り込まれいます。

真に東洋医学は奥が深いです。

 

お灸の回数一つ取ってみても、歴史の古い東洋医学において、当時は当たり前であったことが、長い時間の経過によって、その意味が殆ど分からなくなってしまったというのが現状です。

ご自宅でお灸を据える際には、ただ据えるのではなく、今していることの意味を理解し、考えながら据えてみてはどうでしょうか。

据える数を奇数にするだけで、効果の違いが実感出来るかもしれませんね。

 

 

吉岡鍼灸院の鍼灸の話を一部引用させていただきました。

ありがとうございました。

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