- 新着情報一覧 - 鍼で相手の痛みがわかる???
病院などの医療機関を受診すると、ドクターはこう言います。
「どこが痛いですか?」とか「どんな痛みですか?」など・・・。
鍼灸においても、痛い部位を先に聞いていれば、それだけで時間の節約にもなります。
但し、西洋医学と違って、鍼灸の場合、痛みの部位が必ずしも治療部位とは限りません。
普通、目が痛くて眼科を受診しますが、東洋医学では、目は『肝のグループ』なので、目だけでなく、下肢や腹部も診ます。
そして、経絡上の関連部位の反応も見ていきます。
どこが悪くても、全身の反応のバランスを調整して治していきます。
また、鍼灸では調整するのに、気になる部位に直接アプローチするよりも、遠隔からのアプローチの方が治療効果が大きいです。
遠隔治療は、バスケットボールに例えると、普通にシュートするよりも、スリーポイントシュートと言って、遠くからシュートした方が得点が高いのと同様です。
刺鍼した針先から、患者様の今の状態が手に取るようにわかります。
患者様と同じ感じ、辛さを鍼から感じる事ができます。
鍼灸は、同じ病気に罹らなくとも、鍼を通じて相手の気持ちに寄り添う事ができる治療法であるということです。