- 新着情報一覧 - 鍼治療後の入浴
鍼治療を受けた後に、「今日は風呂に入っても大丈夫でしょうか?」という質問をする方が見えます。
そういう時は、「あなたは大丈夫ですよ。」と答えます。
患者様の質問の大丈夫は、鍼を刺した穴から風呂に入って感染しないでしょうか?と言う意味です。
私の大丈夫は、鍼を刺した痕は、直ぐに塞がってしまうので、そこから感染することはありませんということです。
ただ、あなたはと言うことで、中には大丈夫でない方もいると言うことです。
『鍼の後に風呂に入るな!』
では何故昔からこのような事が言われているのか???
昔は、現在のように気軽に医療機関を利用する事がありませんでした。
また当時は、現代医学も時代相応でした。
長患いで、湯治をする方も結構見えましたし、鍼灸院に通われる方も見えました。
そのような方は、病気によってかなりエネルギーを消耗しています。
また、鍼治療も身体を元に戻すための修復作業で、エネルギーを消耗します。
実は、入浴もエネルギーを消耗するんです。
ですから、エネルギー不足の病人は、鍼治療で更にエネルギーを消耗し、風呂に入ることで、エネルギー切れを起こしてしまいます。
結果、かえって状態が悪くなってしまいます。
普段、疲れて帰宅した場合、かなりの疲労があれば、翌朝の入浴をお勧めします。
また、旅行先の温泉も、あまり入りすぎるとエネルギー不足になり、逆効果です。
日本人は外国の方に比べて体温が低いので、シャワーではなくお風呂に入る方が良いと思います。
シャワーだけでお風呂に入った事のない外国人に、無理やり入浴させた結果、全員が、「こんなに眠れたのは初めてだ!」と感動していたという話もあります。
鍼治療で楽になった身体で、ゆっくりお湯に浸かって、ぐっすり眠りましょう!
翌日は、リフレッシュした気持ちの良い一日が待っている事でしょう!