刺針の深さと五臓の関係(続き)

肺と腎の刺針法は前に述べました。
残りの心、肝、脾は深さには関係ないですが、紹介しておきます。
心に対応した打ち方は『豹文刺』といいます。
これはいわゆる瀉血のことで、目的部位を囲んで沢山の鍼を集中、出血させて治します。
肝に対応した打ち方は『関刺』といいます。
これは関節付近の腱に刺針して筋肉の痺れや痛みを取る方法です。
鍼灸院で一般的に行われている上肢・下肢の関節刺法です。
脾に対応した打ち方は『合谷刺』といいます。
これは左右から斜刺を行い、皮膚に連なる筋肉の痛みや痺れ、麻痺を治療する方法です。
鍼の刺激は鍼の太さと長さに比例しています。
一本の鍼の使い方で沢山の可能性が生まれます。
正に東洋の神秘 奥が深いです。
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